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月次処理の流れ

このページの目的:資料の受領から月次試算表の確定までの、標準的な処理手順を理解する。

このページは事務所の「月次処理手順書」をもとにしています。顧問先ごとの個別事情や制度改正で変わる部分があるため、迷ったら担当者に確認してください。

処理の順番

  1. 普通預金の入力
  2. 現金支払(領収書)の入力
  3. 売上の計上と入金確認
  4. 材料仕入・外注費の計上と支払確認
  5. 給与の発生計上
  6. 給与支払時の処理(預り金)
  7. クレジットカードの未払計上
  8. その他の個別事項(自家消費など)

1. 普通預金の入力

普通預金通帳(銀行・信販データの場合もある)を、預金出納帳から入力する。

  • 帳簿には 日付・相手科目・金額・相手先(取引先)・内容 を記載する。引出・預入のように内容だけで足りるものもあるが、振込手数料なども含め、相手先の記載を省かない。
  • 銀行・信販データで、ATM など相手科目が不明なものは 現金勘定を相手科目にして処理する。摘要があるものは元データを残し、支払は仮払金/入金は仮受金・資金諸口 を使う。
  • 摘要データを誤って消してしまった場合は、窓口担当者に報告する。

お知らせはがき等は「参考資料」

「預金から支払」「預金へ入金」などの通知はがきは、摘要を保管するための参考資料。これで仕訳を起こすと通帳入力と二重になる。はがき等で仕訳計上はしない。

2. 現金支払(領収書)の入力

現金支払の領収書をスキャンし、「証憑からの仕訳計上」で仕訳を起こす。

  • 領収書には 現金払いカード払い がある。カード払いのものはカード明細でまとめて処理する(ここで計上すると経費が二重になる)。
  • 帳簿要件として、日付・相手科目・金額・相手先(取引先)・登録事業者番号(インボイスの「T」から始まる番号)・内容 を記載する。

3. 売上の計上

売上請求書から複合仕訳で売上を計上する。

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(掛売上) 借方 売掛金 / 貸方 売上高
(現金売上)借方 現金  / 貸方 売上高

勘定科目残高試算表(総勘定元帳でも可)で入金を確認する。振込手数料が差し引かれて入金されている場合は、手数料を計上する。

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借方 雑費(11) / 貸方 売掛金   ※振込手数料

( )内の数字は当事務所の消費税区分コード。おおよそ 11=課税仕入10%、8=軽減8%、5=非課税、0=不課税・対象外。正確な対応は所内で確認する。

4. 材料仕入・外注費の計上

材料・外注費の請求書から複合仕訳で計上する。

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借方 材料仕入(外注費) / 貸方 買掛金(または工事未払金)

勘定科目残高試算表(総勘定元帳でも可)で支払を確認し、差額(手数料・値引きなど)があれば複合仕訳で計上する(普通預金は使わない)。

5. 給与の発生計上

給与明細書から、給料の発生を計上する。

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借方 役員報酬(または給料手当・賃金) / 貸方 未払金

6. 給与支払時の処理(預り金)

給与明細から、支払時の仕訳を計上する。すでに処理済みの仕訳は二重になるので計上しない。

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借方 未払金 / 貸方 預り金   … 源泉所得税
借方 未払金 / 貸方 預り金   … 住民税
借方 未払金 / 貸方 預り金   … 社会保険料
借方 未払金 / 貸方 預り金   … 雇用保険料

7. クレジットカードの未払計上

カード明細から、未払を計上する。

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借方 (各費用科目) / 貸方 未払費用

8. その他の個別事項

顧問先ごとの個別事項(自家消費など)を確認する。

  • 自家消費:個人で使う分を会社が負担してしまっている状態(例:自宅兼事務所)。個人利用分は経費を減らす(貸方に費用を計上し、借方に 役員長期借入金 などの科目を使う)。

チェックポイント

  • 通帳入力ともらった資料(はがき等)で、二重計上になっていないか
  • カード払いの領収書を現金払いとして二重に入れていないか
  • 売上・仕入の消込で、手数料・値引きの差額を放置していないか
  • 給与の発生計上と支払(預り金)の仕訳が二重になっていないか

よくあるミス

  • お知らせはがきで仕訳を起こし、通帳入力と二重にする
  • カード払いの領収書を個別に経費計上し、カード明細でも計上して二重にする
  • 消込時の振込手数料・値引きを計上せず、売掛金・買掛金の残高がずれる

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