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貸借対照表と損益計算書
このページの目的:決算書の2本柱である貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の構造と、両者のつながりを理解する。
基本
決算書の中心は、次の2つの表です。
貸借対照表(B/S:Balance Sheet)
決算日という「ある一時点」の財政状態を表します。
| 借方(左) | 貸方(右) |
|---|---|
| 資産(現金・預金・売掛金・棚卸資産・建物・車両運搬具 など) | 負債(買掛金・未払金・借入金 など) |
| 純資産(資本金・繰越利益剰余金 など) |
- 左右の合計は必ず一致します(資産 = 負債 + 純資産)。これが「バランス」シートと呼ばれる理由です。
- 資産=会社が持っているもの、負債=返す・支払う義務があるもの、純資産=返さなくてよい元手と利益の蓄積。
損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)
1年間などの「一定期間」の経営成績を表します。
- 収益 - 費用 = 利益
- 上から順に、売上高 → 売上原価 → 売上総利益 → 販売費及び一般管理費 → 営業利益 → …… → 税引前当期純利益 → 法人税等 → 当期純利益、と段階的に利益を計算します。
2つの表のつながり
P/Lで計算した 当期純利益 が、B/Sの 純資産(繰越利益剰余金) を増やします。
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前期末の純資産 + 当期純利益 = 当期末の純資産 (配当などがなければ)1つの仕訳がB/SとP/Lの両方を動かすことも多くあります。
具体例
現金 100 を元手に開業し、商品を現金 60 で仕入れ、現金 100 で売った場合。
- P/L:売上 100 - 売上原価 60 = 当期純利益 40
- B/S:現金 140(= 100 - 60 + 100)= 純資産 140(元手 100 + 利益 40)
チェックポイント
- B/Sの「資産合計」と「負債・純資産合計」が一致しているか
- P/Lの「当期純利益」と、B/Sの繰越利益剰余金の増加が対応しているか
- 「利益が出ている = 現金がある」とは限らない(売掛金・在庫・借入金返済で現金は動く)
よくあるミス
- B/Sの科目(資産・負債)とP/Lの科目(収益・費用)を取り違える
- 借入金の入金を「収益」、返済を「費用」と考えてしまう(借入金はB/Sの負債)
- 利益の額と手元現金の額を同じものと考える